高校生の生活圏


うちのカミさんが仕事が休日ということでガヴァっと漫画を大人買いしてきた。

ストロボ・エッジ 1 (マーガレットコミックス)

ストロボ・エッジ 1 (マーガレットコミックス)

カミさんが読んだ後に自分も鑑賞。

話のあらすじとしては、主人公の普通で天然な女子高生がクールで大人っぽくてめっちゃモテる男子高生に恋をして、他の男子高生から好かれるも、やっぱり一途に片思い。クールな男子高生は男子高生で、付き合っている彼女との葛藤に苦しむ。周囲の友達はみんなやきもきするも、共に学校行事を重ねていくうちにどんどん親密になっていく。しかし、親密になっていくと元カレとか元カノが登場し話を振り回すのを繰り返す…、という感じでしょうか。

読後感は、「高校生の生活圏って狭いなぁ…、って自分もそうだったか」と「主人公はだんだん影が薄くなっていくな」というものでした。
基本的に高校生は、経済的にも時間的にも社会的にも学校という単位を抜け出すことは、特殊性がないと難しいのだろう。
田舎の高校に通っていた自分にとって、学校から抜け出すということ自体脳裡になかったわけで。


こういう少女漫画は、最初は主人公とその想う人中心に話は回っているが、周囲の人間が増えてくることによって周囲のサイドストーリーが多くなって、主人公とその想う人の影が薄くなっていく傾向にあるんだけど、たぶんこれもそう。
で、結局読み手はどちらかというと報われない主人公以外のキャラに感情移入してしまう。
天使なんかじゃない』がその典型じゃないだろうか、マミりんの方がキャラ的に立っていたり。
君に届け』なんかは、周囲の人間が極力自分勝手に動かないようにしているから、主人公である爽子のキャラが立って、面白いんだろうなと。


まぁ今回の話の主人公とその想う人がかなりの天然だったので、周囲の人間が狂言回しとして必須なため、必死になっている方に感情移入してしまうのは当然なんですがね。
少女マンガとしては面白いし、王道だと思いました。
ただ、主人公が想っている人がなぜデフォルトで主人公を好きなのかがわからなかった…。