生まれて初めて


3日前から歯茎が痛くて、時間が経っても治らないため、朝から歯医者へ。
歯茎の痛みは単なる口内炎だったということで、しばらく安置すれば治るとのこと。


しかし、続々見つかる疾病たち。
「親知らずは抜いたほうがいい」
「虫歯がある」
と、ケガの功名なのか、知らぬが仏だったのか、治療は続く。
自分、永久歯に虫歯なんて初めてだよ…。


ということで、歯を削ることに。
「痛かったら手を挙げてくださいね」
しかし、意地でも挙げないと思っていた、男の子だもん。


キュイーン
コォォォォ


ギュイーン
ゴォォォォ


「ンあ゛ぁ!!」
あまりの恐怖と痛みで迂闊にも変な声を出してしまった。
体も硬直していた。


あの歯を削る音は、この世で最も嫌な音かもしれない…。
当分通うことに…。