部活か…

今日は、朝と昼に葬式と初七日に出てきた。
通算して6回目くらいだが、いつも緊張する。
適度な緊張感を持って臨んでいるのはいいことかもしれないが。

しかし、一つのおつとめが終わった後は変な汗をかく。
相当な疲労感である。
40分ただ声を出しているだけなので体力的でもなく、過度の緊張でもないから精神的でもなく、嗚呼これが霊的(スピリチュアリティ)なものからの疲労感なのか、と頷く。



人を送る(還す)」という葬儀式は3重の構造を持っている。
亡くなった人はちゃんと極楽に送ってもらえるということを信じて亡くなっていること。(新亡主体)
亡くなった人が無事に極楽に送られたんだということを確認すること(葬儀参列者主体)
亡くなった人を無事に極楽に送っているんだということを信じて儀式を執り行うと同時に自身らの宗教者としてのアイデンティティを高めていくこと(宗教者主体)
この他に葬儀社さんらの構造もあるが、詳しくはまた今度述べることにしよう。
このように、亡くなった人を巡って、目に見えないながらも、我々には様々な力学が働いていることを葬儀の現場では感じるし、これからも敏感になっていかなければならないだろう。
人は亡くなっても死なないのである。
現在に限れば、それを体系化しているのが、葬儀や法事を扱っている宗教なのかもしれない。



さて話変わって、初七日も終わって、今日一緒に働いた弟と境内で野球をした。
2日前もキャッチボールをして肩が張っていたので、当初は軽くキャッチボールという趣であった。
しかし、徐々にピッチが上がる私たち兄弟。
いつの間にかキャッチボールが遠投になり、ピッチング練習と変わって行った。
そして、とうとうバットまで持ってきてトスバッティング。
極めつけは兄弟で真剣勝負まですることに。
打ったときに守る野手も、投球を見逃したときに捕ってくれる捕手もいない状況で、周りからみれば何を血迷ったかと思えるだろう。
打ったときは必死で墓や道路や学校の方までボールを見失わないようほぼ全力で走って探しに行った。
途中で女子高生も2名くらい観客に。
5回勝負ということで、結果は4対0で自分の勝ち。
久しぶりにムキになって野球をした。
平日の昼間から必死で遊んでいる23歳を見て高校生は何を思ったのだろうか。
こうなるまいと思ってくれたら、まだ日本の未来はWowWowWowWowですわ。
最後はノックをお互いしあって終了。
この間2時間……。
全力でバット振りすぎて、腰痛い……。
全力でボール投げすぎて、肩痛い……。
全力でアスファルト走りすぎて、足痛い……。



まぁ、自身の老体に対する失望感と、明日も仕事なのに絶望的な疲労感との対価として、プライスレスな時間を得られました。