偲ぶ


晴れていたのに一日家で発表準備をする。
だって、来週火曜金曜と結構重い発表が待っているし…。


それはともかく、今回の発表は両方とも「近代日本の宗教」がメインなので、いろいろ近代についての本を引っ張ってくる上で少々センチメンタルな思いをした。
近代仏教を参照する上で、吉田久一の近代仏教研究を参照するのは当然なのだが、この吉田とうちの祖父は結構親交が深かったみたいなのだ。
おそらく大正大学時代に知り合ったものだと思われる。
なぜ、大正4年生まれの吉田と大正10年生まれの祖父と親交があったかは詳細はよく知らない。
まぁ3年前にうちの祖父が遷化し、ちょっと前に吉田も亡くなってしまったのでこの真相は闇の中なんだな。


今うちの本棚には、祖父の書斎(現在は主人不在の部屋)からかっぱらってきた吉田の著作があるのだが、中を見てみると吉田の自筆でいろいろ挨拶やら文章やらが書かれていたりする。
つまり謹呈されてきたのだ。
あんまりうちの祖父が本を開いた形跡は無いけどね…。
けど、こういうのを読むとちょっと二人の関係に思いを馳せたりしたくなる。
また、こうやって孫の代までに、知識だけでなく、関心や態度が続いていくんだなぁと思うと、言い表せない嬉し恥ずかしい気持ちになったり。


恐山に行ってイタコに祖父の霊でも呼んでもらおうかな、フィールドワークにもなるし。

日本仏教福祉思想史

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近現代仏教の歴史

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日本近代仏教社会史研究 (1964年)

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